今まで観た映画の感想をつらつらとかきます。(映画以外もたまに・・・。)

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虫嫌いの庭師

2011.10.31 *Mon
「ぎゃ~~~~~!」
今朝も早くから悲鳴が響いた。
隣の家の大貫さんは遠方の名のあるお寺や神社からお声がかかるほど由緒正しい庭師さんで、去年の暮れに95歳で亡くなった先代社長の跡を継いだのはまだ若干二十歳の曾孫さん。ガーデニング程度の庭いじりはしたことあるって程度の女の子で、大の虫嫌い。毎朝家の庭に出ては虫を見つけて悲鳴を上げている。
「静かなのは冬くらいね。」
近所に住むおばあさんたちの井戸端会議の話題になっている。
「なんだか最近あの悲鳴で起きれるようになったよ。」
「俺も。」
うちの家とお屋敷の間に離れがあって頭領のお弟子さんたちの寮になっている。その脇にある小さな神社に毎朝お参りしてから彼らの朝が始まる。
全くと言っていいほど庭師の仕事をしたことのない若社長は経営について勉強しつつ後を任された頭領の弟子として修行もしている。至極勉強熱心な人らしく、頭領に現場は私が仕切りますから経営についてしっかり勉強してくださいと言われたそうだが、現場と経営がすれ違ってはいけないのでと、弟子入りを果たしたのだそう。というわけで、昔からの伝統に倣って食事の支度は社長自らなさっているのだ。しかし…。
「でたぁ~~~~~!!」
毎朝毎朝、毛虫サイレンを鳴らすのはどうかと思う。
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CATEGORY : よしなし事

2011.10.07 *Fri
「あ、そうだ。」
「…。」
「明日あれの日だよ、あれの日。」
「…。」
「あれだよ、あれ。え~と…、ほらあれ。」
「…。」
「え~っと…、でてこない。」
「…。」
「ほら、あのさ…。ああ~、お団子食べる日!」
「中秋の名月はとうに過ぎたし。」
「あれ?そうだっけ。リッシュンじゃないの?」
「リッシュウだろ。どっちにしても違うけどな。」
「なぁんだ。ブドウとか買ってこようと思ったのに。」
「月見じゃなくてもブドウくらい買ってこいよ。」
「ええ~。すごい出費になるじゃん。」
「箱入り買うつもりか?」
「え?箱じゃないとお供えしにくいじゃん。」
「お盆か。何に供えるんだよ。」
「…お月様?」
「疑問系か。わかってねぇんじゃん。」
「やっぱり違う?やっぱりウサギだったか。」
「違うし。」
「じゃあ蟹?」
「それは単に月にそんな模様が見えるってだけだろ。別に供えてるわけじゃないから。いや、供えてる趣旨はある…と思うけど。」
「わかんないんじゃん。」
「しらねぇよ。ウィキで調べたら?ついでに明日が何の日かも調べたら?」

★★★★★★★★★★
ちょっとぼっけーな会話。
ハッピーマンデーのある日を中秋の名月(祝日)と思い込んだ人とよく知ってるわけではいないけどとりあえず違うことだけはわかる人の話。
私の頭の中だけで理解できるあたりの会話かもです。
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タティングレース

2011.08.19 *Fri

先日ついに手を出したレース編み。
以前から興味はあったんですが編み物は続いたためしがないのであきらめていたんですが思い立ってチャレンジしました。
所要時間3時間のところ4時間くらい使って作りましたがあんまり形がきれいにいかなかったので翌日リベンジしたところ、なかなかいい感じにできました。
ただ、ピコットって言う輪っかがあるんですが、サイズをそろえるのがまま難しいです。
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闇に

2010.11.01 *Mon
「ここはどこ?」
真っ暗な闇の中、ただ低い音がずっとリズムを打っている。
「暖かい。」
リズムがとても心地よい。
「ここは、暖かい。」
安心して眠りについた。
たくさん揺れたり大きな音がしたりするとリズムが早くなったりずれたりする。いつしか自分のリズムも同じようになった。
「何か、くる。」
突然不安になった。
「何か怖い物がくる。」
不安はつのりいつもよりゆっくりなリズムとは裏腹に自分のリズムは早くなる。
「イタイ!」
味わったことのない恐怖を感じる。
「イタイ、イタイ!」
恐怖から逃れようにも暗闇は逃がしてくれない。
「助けて!お母さん!」
母の助けを求めるもとうとう恐怖に飲み込まれてしまった。
「ここにイタイのに!」
恐怖はどんどん深くなり下へ下へ沈んでいく。
「ここはどこ?」
真っ暗な闇の中。何の音もしない。
「さむい。…寒い。」
リズムは聞こえてこないし、自分のリズムも止まったまま。
「寒い、苦しい、寂しい、怖い!」
恐怖はどんどん濃くなり全てを真っ黒に染めていく。
とうとうソコに行き着いてしまった。

あばら屋の戸をたたく者があった。
それは真っ暗な闇の塊。
あばら屋の戸が開くと幾重にもかけられた赤い幕を黒く染めようとした。
「これ、行儀の悪い。」
あばら屋の主が塊を扇でさっと払った。
塊は少しずつ小さくなるように見えた。
「こちらへ来なさい。」
主が塊を奥へ案内するといつもの甘ったるい香りではなくさわやかな香りがした。
「松が気に入ったか?きれいだろう。」
塊はまた小さくなった。
「さあ、ここにお座り。このイスは元々黒いから染めてもかまわないよ。」
主が笑うと塊はまた小さくなった。
「さあ、お茶を飲みなさい。暖まるから。」
塊は前屈みになって茶碗を覆った。
そしてぐっと小さくなった。
主は小さくなった塊を手ですくうように取り上げると優しく微笑んだ。
「もうお休み。きっとまた会えるから。」
そういうと塊はとうとう消えてしまった。
主の手のひらにわずかな灰が残っていた。
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松~待つ~

2010.10.31 *Sun
その部屋は今日も暖かな日差しが差し込む。
「今日もきれいだね。」
青年が言った。
「ありがとう。」
と微笑む。
「元気ないわね。どうかしたの?」
青年を気遣う。
「とうとう、僕にも赤紙がきました。」
青年が言った。
「行ってしまうのね。」
切なくなる。
「しばらく君に会えないけれどどうか元気で。」
青年が苦笑した。
「さみしいわ。」
うなだれる。
そして寂しい日々が続いた。何度日が昇っても、何度月が沈んでも、青年はやってこない。
少しずつ少しずつ弱っていく。
(寂しいわ。)
すこしずつすこしずつ弱っていく。
ある晴れた日、一人の少年がやってきた。
少年は老人を連れてきた。
「やぁ、久しぶり。」
老人が言った。
「おじいちゃん、これなぁに。」
少年が言った。
「おじいちゃんがとても大切にしていたものだよ。」
老人が言った。
「まあ、帰ってきたのね。」
老人を懐かしく思う。
「私はこんなに年を取ったのに、君は変わらず美しい。」
老人が愛でた。
「美しくなんでないわ。ひどい格好でしょう?」
老人の目に恥じらう。
「葉っぱが全部落ちちゃってるよ?」
少年が言う。
「ああ。でも、大丈夫だよ。ちゃんと手入れをしてあげれば、きっとまたきれいな緑に戻る。そこをごらん。」
老人が少年に指さして見せた。
「そう。またきれいになるわ。」
うっとりする。
「松は手入れ次第なんだよ。」
老人は少年に伝えた。
「またきれいにしてくれるのね。」
少年を感じる。
乾いた幹に少年の柔らかな指が触れる。
少しずつ少しずつきれいになっていく。

あばら屋に小さな美しい松の盆栽が送られてきた。
「母上によく似て美しい。」
赤い着物を着たあばら屋の主人が松を愛でる。
「朱によく映える緑。」
主は盆栽を水盤の隣に飾った。
水盤の水面に赤い幕と松の緑が鮮やかに映った。
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プロフィール

野乃狐晴

Author:野乃狐晴
・関西に生息。
・26歳になっちゃいました。
・これでも社会人3年目。
・仕事はショップ店員。・グチ多し。
・最近ナチュラル系の小物づくりに夢中。
・秋頃ネットショッブオープン予定。

つれづれと今までに観た映画の感想かいてます。
アクション映画ばっかり観てます。
映画館で観るならやっぱりアクションでしょ!!



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